昔のテレビ番組 ギルガメッシュないと 深夜の扉を開けたら、そこは“ギルガメ”だった──『ギルガメッシュないと』が映した90年代の夜
1990年代、バブルの余韻が残る東京の夜。ネオンが瞬き、ディスコのビートが街に響き、週末の深夜には、テレビの前に男たちが集まっていた。彼らの視線の先にあったのは、テレビ東京の深夜番組『ギルガメッシュないと』──通称“ギルガメ”。
今でこそ、ネットであらゆるコンテンツが手に入る時代だが、当時はテレビこそが“夜の娯楽”の王様だった。今回は、そんな時代の象徴とも言える『ギルガメッシュないと』を、あの頃の熱気とともに振り返ってみたい。
■ “ギルガメ”とは何だったのか?
1991年10月、テレビ東京の深夜枠に突如として現れた『ギルガメッシュないと』。そのタイトルは、古代メソポタミアの叙事詩『ギルガメシュ叙事詩』に由来するが、内容はまったくの別物。セクシー、バラエティ、カルチャー、トーク、ドキュメントがごった煮になった、まさに“深夜のカオス”だった。
毎週金曜深夜、日付が変わる頃に始まるこの番組は、当時の若者や中年男性にとって、週末の“ご褒美”のような存在だった。テレビの前でこっそりと、あるいは仲間と酒を片手に、笑いとドキドキを共有する──そんな“夜の儀式”が、全国各地で繰り広げられていた。
■ 番組構成の妙──“エロ”と“知”の絶妙なバランス
『ギルガメッシュないと』の最大の魅力は、単なるセクシー番組にとどまらない“構成の妙”にあった。
たしかに、番組の目玉はグラビアアイドルによるセクシーなコーナーや、温泉リポート、深夜の街角インタビューなど、いわゆる“お色気”要素だった。しかし、それだけでは終わらないのが“ギルガメ”のすごさだった。
たとえば、社会問題を扱うドキュメント風の企画や、風俗業界の裏側に迫るレポート、さらには哲学的なトークやカルチャー紹介まで、深夜ならではの自由な発想と実験精神が番組全体を貫いていた。
“エロだけじゃない、でもエロがあるから面白い”──そんな絶妙なバランス感覚が、視聴者の心をつかんで離さなかった。
■ 名物コーナーと個性派キャストたち
『ギルガメッシュないと』には、数々の名物コーナーが存在した。
たとえば「ギルガメ温泉」。グラビアアイドルたちが温泉地を訪れ、入浴シーンを交えながら旅情を伝えるという、まさに“男の夢”を具現化したような企画だった。だが、単なるセクシーショットにとどまらず、地方の魅力や文化を紹介する一面もあり、意外と“旅番組”としての完成度も高かった。
また、街頭インタビューや視聴者投稿コーナーでは、当時の若者文化や恋愛観、性意識が赤裸々に語られ、まさに“90年代の空気”をそのままパッケージしたような内容だった。
司会を務めたのは、当初は小倉智昭さん、のちに“ギルガメファミリー”と呼ばれる個性派タレントたちが週替わりで登場。中でも、デーブ・スペクターさんや、セクシー女優として人気を博した飯島愛さんの存在感は圧倒的だった。
飯島さんは、ギルガメでの活躍をきっかけに一躍スターダムにのし上がり、のちに『サンデージャポン』などでも活躍。彼女の率直でユーモラスな語り口は、まさに“ギルガメ精神”の体現者だった。
■ “深夜の自由”が許された時代
『ギルガメッシュないと』が放送されていた1990年代前半は、テレビにまだ“余白”があった時代だった。ゴールデンタイムでは扱えないテーマや表現も、深夜なら許された。むしろ、深夜だからこそできることがあった。
“ちょっとエッチで、ちょっと知的で、ちょっとバカバカしい”──そんな番組が、堂々とテレビで放送され、視聴者に愛されていたのだ。
今では考えられないような自由な企画や、ギリギリの表現も多かったが、それが不思議と下品にならなかったのは、番組全体に流れる“遊び心”と“知的なユーモア”があったからだろう。
■ 終焉と、その後の“ギルガメ遺伝子”
1998年、『ギルガメッシュないと』は7年の歴史に幕を下ろす。理由は、時代の変化とともに、テレビの規制が厳しくなったこと、そして視聴者の嗜好が変化していったことが挙げられる。
しかし、“ギルガメ遺伝子”は、その後の深夜番組やネットコンテンツに確実に受け継がれていった。『トゥナイト2』『ワンダフル』『ランク王国』など、90年代後半から2000年代にかけての深夜番組には、どこか“ギルガメの香り”が漂っていた。
そして今、YouTubeや配信サービスで自由な表現が可能になった時代にこそ、あの“ギルガメ精神”が再評価されているのかもしれない。
■ 最後に──あの夜のテレビの前にいた自分へ
『ギルガメッシュないと』を観ていたあの頃、あなたはどんな夜を過ごしていましたか? 仕事帰りの一杯のあと、家族が寝静まったリビングで、あるいは学生時代の下宿で、こっそりとテレビの音量を下げながら。
あの番組には、ただの“お色気”以上の何かがありました。笑い、驚き、ちょっとした背徳感、そして“テレビって自由でいいんだ”という感動。
今、あの頃のような番組は少なくなりました。でも、あの夜の記憶は、きっとあなたの中に今も残っているはずです。
『ギルガメッシュないと』──それは、テレビがまだ“夜の冒険”だった時代の、かけがえのない証でした。
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